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STRIPS — 行動を 3 つの目録で書く

行動を「前提条件・追加・削除」の 3 点で書き、 書かれていないものは変わらないと約束する。世界は事実の集合。 すると計画づくりは、事実の集合から集合への探索になる。

1971 年、SRI の Fikes と Nilsson。ロボット Shakey を動かすために作られた。 ここでは部屋 3 つ・行動 2 種類で動かす。

前提・追加・削除で行動を書く

説明

目標を選ぶと、プランナが事実の集合の探索で行動の列を作る。 「1 歩実行」を押すたびに行動カードが出る——前提が揃っているか確かめ、 追加リストの事実を足し、削除リストの事実を消す。それ以外は触らない。

下の札が、いまの世界のすべて。緑=いま足された事実、打ち消し線=いま消された事実。

構成図
行動の定義(2 種類)
何が新しかったか
この行動の書き方そのもの。前提・追加・削除の 3 点で書き、 「書かれていないものは変わらない」と約束することで、 行動のたびに世界の全部を書き直さずに済ませた(STRIPS 仮定)。
先にあったもの
「目標との差を見て次の行動を選ぶ」考え方は GPS(Newell & Simon, 1959〜)が先。 STRIPS の新しさは表現の形式と、実物のロボット Shakey で動かしたこと。
直系の子孫
計画記述言語 PDDL(1998〜)と自動計画の分野。ロボットの タスクプランニング(ROS 2 の PlanSys2 など)は今もこの書き方で動く。 経路探索の A*(1968)も同じ Shakey 計画から生まれた。
LLM エージェント・VLA との関係
直系ではない。LLM エージェントの「計画→実行」は発想が似ているという類推まで。 VLA(視覚-言語-行動モデル)は端から端まで学習する別系統で、 現在は VLM に PDDL を書かせて古典プランナと組み合わせる研究が進んでいる。
※ 部屋 3 つ・行動 2 種類は説明のための小さな例。Shakey の実物は部屋の間で 箱を押して回った。行動の 3 点セットの原語は precondition / add list / delete list。