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ARC 1 / SCENE 1-2 — 最初の人工ニューロン

1 個の計算点

重みを決めるのは誰か。1943 年は人、1957 年からは機械。

神経細胞を「入力に重みを掛けて足し、閾値を超えたら 1 を出す」という 1 個の計算に置き換える。その重みを手で回してみて、次に機械自身に決めさせる。 最後に、この計算点 1 個にはどうやっても届かない配置があることを確かめる。

重みと閾値を手で決める — 1943 年

説明

入力は 0 か 1 の 2 本。それぞれに重み $w_1, w_2$ を掛けて足し、合計が閾値 $\theta$ 以上なら 出力は 1、そうでなければ 0。これで全部だ。 つまみを回すと、同じ回路が AND になったり OR になったりする。

構成図
式と計算

機械が重みを決める — 1957 年のパーセプトロン学習則

説明

答えだけを与えて、重みは機械が自分で直す。やり方は 1 つ—— 間違えたときだけ、間違えた分だけ動かす。 1 を出してほしいのに 0 を出したなら重みを増やし、逆なら減らす。

直した重みは図の中で光る。どこが動いたかを目で追える。

構成図

ここは機械が決めるので、つまみは無い。直した重みが光る。

式と計算

1 と答えてほしい入力0 と答えてほしい入力

直線 1 本の限界 — XOR の壁

説明

計算点 1 個が引けるのは直線 1 本だけ。式は $w_0 + w_1 x_1 + w_2 x_2$ の足し算しかなく、 これが 0 になる場所は平面では必ずまっすぐな線になる。曲げる手立てが式の中に無い。

線の片側なら 1、反対側なら 0。「A か B か」を決めるとは、つまり境目を引くことだ。 だからどこに線を引けるかが、そのまま何を判断できるかになる。

3 つのつまみを回して、4 点を正しく分けられるか試してほしい。 AND は分けられる。XOR は、どう回しても分けられない

構成図
式と計算

1 と答えてほしい入力0 と答えてほしい入力

この壁の越え方は Arc 2 で扱う。 計算点を層にして重ねると曲がった境界が引けるようになり、その重みは 誤差を出口から入口へ配って直せるようになる。 → 層を重ねて XOR を解く(Arc 2)